友人に勧められて、俺物語を読んだ。
「猛男を好きになる」「猛男に興味がない」「猛男の家族」と、全ての軸は主人公基準。「猛男を好きになる」人は善人に「猛男に興味がない」人は、悪人のように描かれる。
そして後者の女たちは、外見だけで砂川に一方的に惚れ、一方的に告白し、一方的に振られるというヤラセのような因果応報?を受けている。
このくだりを読んだ時「ああ、これは宗教だ」と感じた。
ある程度友達がいればわかることだが、男を外見だけで好きになったり嫌いになったりする女は、ネットで言われるほど多くない。
それに、これまで猛男が女の子に振られたり、悪口を言われたという話も
猛男の性格を考えると、外見とは関係なく、嫌われるべくして嫌われたのだろうと思う。
大和のような優しい女の子から愛情をたくさん受け取り、男友達から人望を得ながら
「俺はモテないから」と言う所は、あまりに卑屈で、周囲の人間に失礼すぎて、少女マンガの恋愛の男キャラとしてこれでいいのか?といささか疑問だった。
この漫画は、1巻でカップル成立してからは、主人公(とヒロイン)のために、ひたすらマンセーを繰り返すイケメンキャラ(砂川)と、脇キャラたちのエピソードが延々と続く。
最初は、砂川というイケメンキャラが何のために居るのかわからなかったが
「女にモテている上位カーストの男から認められたい」というホモソーシャル欲求に応えてるのかと思うと腑に落ちるし、女性に受けられているのも納得がいく。
なにいってんだ イケメンは女性読者へのサービスに決まってんだろ ヒロインの凜子は「恋愛の相手役」くらいのキャラ性しかない。 一人称が「ウチ」とか結構きっついクセがある...