webメディアで起業した人の多くは、出口が見つからないとメンタル面で致命的なんだろうな、と思った。
しょせん虚業、というのは言い過ぎだが、広告だけに頼った空中系のサービス業ってどこかで収益が頭打ちになる。
おまけに、webメディアって、クオリティを追求する方に向かう人が極端に少ない気がする。
それはおそらくインターネットというメディア特性だとは思うんだけど、クオリティを求めるという方向も無しだとすると、
どこかで「飽きた」段階で、その仕事には「お金」以外のモチベーションを感じられなくなっちゃうだろうなぁ、と想像した。
仕事は金だよ、金だけど、金だけで動き続けるのは結構しんどい。
金以外に、人の役に立っている実感とか、人を面白がらせたい、自分の創作欲求を満たしたい、面白い目にあいたい、面白い人と知り合いたい、とか
そういうことも、仕事をしながら前に進むためには結構大切で、でも、PV対価広告だけで食っていってると、その辺がすぐにすり減りそうだ。そもそも「人の役に立ってる」の対極にありそうだし
TVつまんね、既存メディア糞、ってのも事実だけど、一方で、既存メディアは最後には「何かを創り出したい」という一点で踏みとどまってるようなとこもある。
瞬間最大風速的に「面白がられる」「役に立つ」ということにおいてはwebメディアは得意分野だけど、「何度でも見たい」「人生変わった」みたいなコンテンツは、
いわゆるwebメディアはまだ作りだせてないし、作る気もなさそうだ
大手のコンテンツサービスが出そろって10年以上は経過してるし、web広告と既存広告の広告費も逆転したけど、コンテンツの質を高めたいという様子も感じられない
そもそもnanapiみたいなのって、情報量的にはアレな雑誌よりも薄っぺらかったりするしなぁ。
そういう仕事って、自分にとっては、続けられて5年が限度だな、と思ったんだ。まぁたくさんお金がもらえるとしたら10年が限度か
だから、買ってくれる人が見つかってよかったね
nanapiはわしらが育てたようなもんだからなあ