田房永子さんの 痴漢と膜の話を読んで、
私にも膜がある!!!と思った。
痴漢とか当たり前だけどしたことないし(そもそも女だから痴漢はできない、痴女ならできるけど)
性犯罪とかとは関係なくて、私の中にも、というか私の外側にも、膜がある。
膜は、基本的には私の中にある。
仕事してる時も電車に乗ってる時も買い物してる時も、ちゃんと中にある。
私はその人たちを勝手に膜の内側にいれる。
私が仲良くなりたくて友達になったのに、私が愛したくて恋人になったのに、
そして、勝手に入ってきたくせに私の膜の中のルールに従ってくれない!と怒る。
私は日差しの強さとか虫の多さとか自分の汗にウンザリしてくる。
でも「ごめんね、ちょっと疲れたから 休憩しない?」と言わない。
なぜか言わない。言えない。昔からそういうことが上手く言えない。
言えないくせに期待する。
気をつかってよ!「ごめんね、疲れた?休憩しようか?」って言ってよ! と。
そういう時の私ははたから見れば
無言で不機嫌を撒き散らしてる すごく嫌なやつだ。
そして相手はそういう私に腹をたてる。
「なにイラついてるの?」
そしてこの言葉にも私は怒る。
こういう時の私は、もう私自身でも何にイラついてるのかわからない。
自分の不機嫌な理由がわからなくて、ただ子どもみたいにムスッとしてる。
膜の話を読んだ時、自分の不機嫌をはじめてちゃんと説明できる!とおもった。
相手にはお母さん役を求めてる。
私は、私の膜をちゃんと私の中に入れておきたい。
バカみたいな理由で不機嫌になって、自分の好きな人たちを怒らせたりしたくない。
だけど、どうやって膜を自分の内側にとどめておくんだろう?
みんなは、世の人々は、どうやって あの膜の自分の心の中にしまっているんだろう?
その方法を、みんなは、私の知らないうちに、大人になる前に覚えたの?
わからないけど、わからないことだらけなんだけど、やるしかないよなぁ。
遅すぎるってことはない、っていうか、遅すぎるんだけど、でも今からでも私はちゃんと大人になろう。