春日部共栄高校のまみタスが2万個のおにぎりを作って話題になってますね。
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20140812-1349576.html
でも全体の論調で気になるのは「グランドに立つ選手が主役。裏方はそのために犠牲になる人達」という見方があるところ。
大学のとき、とても強い体育会クラブに所属したことがあります。
1学年の部員が100名を越し、どうにもクラブのマネジメントが回らないということで「マネージャーになってくれないか」という勧誘が、芽の出そうにない一年生にやってきました。もちろん僕にもやってきました。そのとき監督が、芽の出ない一年生にこう言いました。
勝利するためには、チームの全員がそれに向かって努力することが重要や。
選手には選手の、マネージャーにはマネージャーの果たす役目がある。
どちらも大切なんや。
僕らは試合結果を見て、そんなところにしか目がいきません。でも厳しい戦いでは、それだけでは勝てない。
良くプロのスポーツ選手や、オリンピック選手が「支えてくれた皆さんに感謝します」と言います。
裏方も含めたチームの総合力で戦わないと、自分が桧舞台に立つことすらできないことが、解っているからでしょう。
選手のグランドでのファインプレーが勝利に貢献するのと同じ重さで、裏方の一つ一つの仕事が勝利に貢献するのです。
先制犠飛を打った選手が勝利に貢献したように、それと同じ重さで、まみタスの作ったおにぎりも勝利に貢献しています。
チームの勝利のために何をするのか。チームの一員として考えて、それがおにぎり作りだった。
それは、まみタスの闘いだと思います。