白状しよう。
うろ覚えだが、50 円玉と 10 円玉を含んで、ある条件を満たした金額を投入して返却レバーを押すと、何故か 10 円玉の分だけ 100 円になって戻ってくるというバグ。微妙に違うかもしれないが、確かそんな感じ。
俺はそれがバグなのではないかと思った。様々な組み合わせを確かめ、条件を満たすとジュースを買わないで返却するだけでも、お金が増えることに気づいたんだ。
次に、同じメーカーの同種の自販機では再現するのではないか?と考えた。悪巧みでつるんでいた友人らと深夜に同種の自販機を探して試したらなんと全部再現してしまった。
大量の小銭を持ち込んで、その作業を繰り返したら、一晩で高校生の俺らにはとんでもない金額になった。
一ヶ月ほどでその種類の自販機が全部入れ替わって無くなった。きっとバグに気づいたんだと思う。
やまわけしたあと、最後にみんなでびっくりドンキーにハンバーグを食べに行った。うまかった。みんな貧乏な家の出身で、めったにそんなもの食べてなかったから。
今なら、あれは反社会的な行動だったと常識では思うけど、本心を言うと未だに反省していない。
お金が儲かるというのは貧乏な自分らにとって必然的に有利なことで、罪悪感があったとしても「金が必要だから」という気持ちが大きかった。
でもそれよりも、どこかそういう仕組みに気づいた喜びが大きかった。誰も知らない仕組みに自分が気づいたっていう喜びの方が。それを使って、なんかしてやったっていう達成感の方が。
あの自販機のことを思い出すと、ユーザーはどんな想定外のこともするという前提で、デバックやエラー処理をしなければならないと、強くそう思う。
今は、他社のサービスでバグを見つけても、開発を助けたいという本心から報告を送るだけだ。でも、仕組みに自分が気づいたという喜びはなくならない。きっとこの喜びがなかったら、プログラミングを自然に身に付けることもなかっただろう。
なかなか面白いな~ ソシャゲのバグでアイテム増やしてヤフオクで売りまくった人とかもそういう気持ちになったのかもしれない
燃えて欲しいんだろうけど割りといい話になっとんぞ
本当にトップクラスの人間はどんな小さいことでも悪事はやらないのだろうけど 天才型ではなく一般人でプログラマになるくらいだと、小さな悪事よりも好奇心がまさるくらいの人間の...
プログラムではなく社会制度のバグを見つける方向に興味が動いていたら今頃大金持ちになっていたと思う。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=47590&type=1 こういうの?
私もバグというか欠陥を見つけたことがある。 27年ぐらい前かな。今では珍しいが当時は瓶の自販機もあった。 自販機の形は「瓶入コカコーラの自販機」でググるとわかると思う。当時...