2014-06-14

子持ちの先輩が辞める

4月入社して、6月に配属になって、2週間。今月末、先輩社員退職する。女性で、小さな子どもがいる人だ。

やめる理由ははっきりとはわからないけれど、いろいろと揉め事の末辞めるようだ。たぶん表に見えないところで、醜いことがたくさんあったんだろう、と私でもわかる空気。悪く言えば、いろいろと放り出した末、とも言えるけど、でも、何よりも健全に生きてゆくことを選んだ結果だろうから人間として正しいように思う。「命のほうが大切でしょ?」

男性の先輩たちで、おしゃべりな人たちは「はっきり言って大迷惑」「まあ子どもがいるわりにはアイツがんばってたよ」そういう言い方をする。黙っている人もいる。女性はみな黙っている。気持ち悪いと思う。ああ会社ってすげえ気持ち悪い場所だな。素直にそう思っている。みんなこの違和感を、声に出さないだけで、きっと感じているはずなのに。何年も社会人として勤めつづけたら、その違和感にも慣れてしまうのだろうか。それがただ今は恐ろしい。

家庭を重んじていると叩かれ、仕事一生懸命になればそれはそれで「キツい」と疎まれる。仮にも外向けにはダイバーシティとか女性活用とか言っている組織がこんなんじゃ、そりゃ安倍ちゃん、無理ですよと言いたい。経済の動きからしか女性」を捉えられない人が(男女問わず)1人でも居る限り、「仕事と家庭の両立」とか永遠に無理だとはっきりわかった。

送別会をやるとかやらないとか、擁護するとかしないとか、同情だとか、そういうの、すごく、どうでもいい。

一緒に働いた人が(2週間ぽっちだけど)、いなくなる。距離が、離れてしまう。そこには根源的な哀しみがある。すくなくとも私は哀しい。きっと決してポジティブに辞めるわけではなく、なによりも辛いのは彼女自身のはずなのに、誰もそれと向きあおうとしていない。

一昨日、彼女から引き継いだ案件で緊急に確認したいことがあったので、会社から携帯電話をかけた。午後6時を過ぎていた。2回かけて、どちらもつながらなかったので、メールを送ってみると直後に電話がかかってきた。

彼女と話しながら、途中で何度も「ママママ」と呼ぶ声が遠くから聞こえた。定時で上がって、きっと一緒にご飯を食べていたのだろう。泣きたくなった。何かをわたしは壊してしまたかもしれない。わたしだけじゃない、わたしを取り込んだ大きな何かが、とても大切なガラスのような時間を壊したのだ。でも私には、手短に要件を伝えて、確認することしかできなかった。

彼女がいなくなるまで、あと十数日、どういう気持ちで過ごせばいいのかわからない。

そして来月から、何事もなかったようになるのだろうか。忘れてしまうのだろうか。

彼女がいたことを。

  • うーん。その女性の方が健全だよね。子供との豊かな時間の方が、その女性と、その子供両方ともの幸福量が増えるんじゃないのかね。 仕事と家庭の両立って割とフェミニズムが求めて...

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