http://blog.livedoor.jp/kensuu/archives/54786594.html
新卒で入社した会社は9時が始業だったのだけど、同じような理由(同業他社の人に信頼されるため)で7時半の出社が半ば強制されていた。
私はいつも7時前には出社していたので、同じように朝早くから来ている役員に目をかけてもらった。
個人の経験をそのまま一般に広げる訳にはいかないけど、社内政治のためのハックとして有効っていうのはなんとなく分かる気がする。
ただ、ハックとして有効だからいいじゃん、という話にはならないのではないかな。
その会社では、同じように、残業して長時間仕事をしている奴は偉い!みたいなお偉方の評価があって、仕事が終わっても帰らずに残っている人が多かった。
さっさと定時で帰って睨まれるよりもそちらの方が楽だったから、それも社内政治みたいなものだった。
●定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい
●定時より30分遅く退社して、その時間を自己研鑚に充てなさい
後者より前者、居残り残業より早出残業の方が抵抗がなく感じるのだろうか。
実際はどちらも同じで、つまりは残業して何かをしていろということだ。
そして若手社員のこういう姿を見て喜ぶ連中は結構多いから、ハックとしては確かに有効なのかもしれない。
岩瀬さんが批判されているのは、経営者という立場にありながらこんなことを言ってしまうことの弊害に無自覚と思われるところだと思う。
つまりは守旧派に阿るためのハックということで、その守旧派なんてものは、仮にポーズだけにせよ、革新派であったライフネット生命が自分たちに対置させたところのものじゃないか。