2014-03-19

花粉症について、杉や檜を切ればいいじゃないという人がいるが・・・

花粉症が嫌だから、杉や檜を切って、日本本来の植生に戻せばいいっていう人がいるんだけど、

まぁかくいう私も花粉症なんでね。

気持ちも分からんでもないけど、

そういうこと言っちゃう発想って、杉や檜しか植えなかった我々の先人の馬鹿どもと同じレベルの発想なんで、

ジョークでも気をつけてねという真面目な気持ち。

まぁ大学では環境問題が専門でやってたんで、こういう短絡的考え方を見過ごせないんですがね。

切る?

切ると更地になるけど、植生が回復するには最低でも50年くらいはかかるが、

その間以前の植生が担ってきた水源涵養機能はどうするか?

洪水が起き放題になるよ?あと、水不足も起こるだろうねぇ。

切った木はどうするの?

国内需要があるか?ない。

しろ売り出すと市場価格下がってコスト回収できない。

海外に売る?それも需要ある?あと輸送コスト

やす二酸化炭素温暖化だよ?

埋める?どこに?

あと、どのくらいの本数か概算できる?

みんな大好きフェルミ推定ですよ。

日本本来の植生に戻すコストは?

みんながイメージする広葉樹林って、実は人が管理してるからこそできている植生なのですが、

林業従事者やそういう植生のそばに住む人って過疎で少なくなってるよね。

まり管理するコストが払えない社会的状況にあるわけだけど、どうする?

っていうね。結論として、われわれは腐海とともに生きるしかないんですよ。

科学的な下地のない短絡的な感想はともすると害悪しかないことを学生時代に嫌というほど学んだので、

ついこういう話には突っかかっちゃうんですが、

すいません。結論から言うと生態学学んで出直してきてください。もしくは、花粉とともに生きよう。

まぁ細かいとこ間違ってるかもしれないけど、

言いたかったことは、そんなに単純じゃないよっていうこと。

もし、ちゃんと考えた方法があるなら議論したいですね。

土鬼僧会にはひとりの生態学者もいなかったのか (風の谷のナウシカより)

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん