malaは最近セキュリティのことばかりやっているが、元々はインターフェースの人だった。彼は最速インターフェース研究会というブログで名を馳せたのだし、代表作のlivedoor Readerはインターフェースこそが素晴らしかったのだし、そういえば「インターフェースエンジニア」を名乗っていた。
おそらくmalaはインターフェースに対してまだ未練があるはずだ。口では「今はセキュリティこそが大事なんだ。なぜならセキュリティこそがコンピュータにおける批評行為なんだ」と言っているが、実際には何らかの理由でインターフェースから足を洗ったのだろう。忸怩たる思いがあるのだろう。心中察する。
今、日本で最もインターフェースの革新に挑戦しているのは誰か。間違いなくshi3z氏その人である。普通だったら、新しいインターフェースを作ろうとしたらWebサービスや、今だったらスマホアプリを作るだろう。それが普通の発想だ。しかし彼は違った。ハードウェアをゼロから作ってしまった。OSもフルスクラッチで作ってしまった。なければ作ればいいじゃない。完全なるDIYの精神だ。もはやアメリカの建国精神のようですらある。
そしてmalaは今、手を持て余している。足踏み状態が続いている。ライブドアはなくなった。ライブドアという会社は賛否のある会社だったが、エンジニアを大事にする企業という意味では一目置かれていた。そもそも創業者のホリエモンの「少しでも速いWebサービスを作れ」という哲学が後にlivedoor Readeの成功に結びついた。しかしライブドアは今はもう無い。確かにLINE株式会社は素晴らしい。だがあまりにも大衆の方を向き過ぎではないだろうか。LINEやNAVERまとめは、どちらかというとmalaが毛嫌いしていたサイバーエージェント寄りの路線のような気がする。それより、malaはハッカー用のツールが作りたい。
livedoor Readeは日本中のハッカー達に使われている。そしてenchantMOONもハッカーによるハッカーのためのハードウェアだ。それなら、malaがenchantMOONの開発に合流しない理由はない。malaならそのまっ更な地平に、創造的なインターフェースを作れるはずだ。malaの第二の冒険はここから始まるんだ。
そいつjavascriptしかできないじゃん。 Web系にハードなんて低レイヤーなことは無理無理
enchantMOONのアプリケーションは全てjsなんだが あとenchantMOONのOSはフルスクラッチではない