国際労働機関(ILO)では、同原則をILO憲章の前文に挙げており、基本的人権の一つと考えている。国際人権法でも、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約の第7条と人及び人民の権利に関するアフリカ憲章の第15条において、勤労権に関して『同一労働同一賃金』を明記している。
経済学的には一物一価の法則(自由市場では需要と供給の関係から、標準的な相場が形成される)を、労働市場に当てはめたものである。
もちろん、税制などによって、最終的な手取りが違うことはあり得るけれど、賃金としては同一であるべき、というのが同一労働同一賃金の思想だよ。
現実例として日本の企業がコールセンターをタイに作った場合(タイは国策でこれを推進している)、その同じ企業が国内都市にコールセンターを作った場合との比較において、労働市場としては連結した状態になるんだよ。(結果、日本人の賃金は高いので解雇され、タイの労働者が雇用される)。