2012-11-12

財務省クラスサイズパズル的には正解でも、少子化対策的には不正解

 NHKニュース

 「文部科学省教員増員を予算要求しているのに対して、財務省側は、

  「クラスサイズパズル」を理由に、「むしろ減員すべき」と突っぱねている」

 というニュースがあった。

 確かに、学習効果、「クラスサイズパズル」で議論すれば、文部科学省側の分は悪い。

 しかし、これって、「クラスサイズパズルから教員削減する」というのは、

 「少子化対策」という観点では、あまり好ましくないのだが。

 これって、「子供を作ろうかどうか、躊躇している」という既婚層に対して、

 「国は教育予算を優先投入しません、子育てを軽視します」とメッセージを発している、と受け取られてしまい、

 「子作り回避メンタリティ」を醸成してしまう。

 要は、

 「目先の教員費用1,000億円をケチる」ことはできても、

 「それによって、子作り予備軍層のマインドを冷やしてしまい、

  金額換算で2,000億円分、少子化が進んでしまう」

 ということになりかねない。

 クラスサイズパズルより、少子化マインド醸成の副作用の方が大きい気がする。

 これって、渋谷区こどもの城問題」と一緒。

 あれも、可視化された「費用効果」だけ見れば、税金都心エリアの子育て層に

 優先投入することの理屈付は難しい。

 が、「こどもの城の廃止」は、

 「経済力あるのに子供を作ろうとしない渋谷区民」の「子作りマインド」を一層冷やしかねない、という点で

 「トータルでみれば、社会経済的に損な選択」だと思う。

 ※私見では、「渋谷区東京都のような金満自治体が、こどもの城を引き取ればいいじゃん」と思っているのだが

  

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん