2012-04-02

新入社員給与UPの話

うちは田舎中小企業なのだが、社長が年度初めの挨拶面白いことを言い出した。

 

過去6年間、新入社員給与が据え置きだったのだが、今年は大幅にUPするという。

大学などに求人を出すにあたり、初任給を上げて求人を出さないと、新入社員の確保が難しくなってきたというのだ。

当然、新入社員だけ賃金を上げたのでは、2年目、3年目の方が低いなどという、おかしなことになるので、それも上げる。

全社的に、特に若手を中心に給与UPになるような、給与体系の見直しを行うという。

 

良いことだ・・・と思う。

 

但し、それで思惑通り来年新入社員が集まるかどうかはまた別の話。

うちがブラックなのは世間で有名な話(自殺した奴も居る)なので、少々の給与UPで、それが挽回できるとも思えず。

 

さらに、他の会社も一斉に初任給UPに動くような状況なのであれば、大きな効果は期待できないことになる。

社長は他社の動向を見て、そういうふうに決めたはず。これはうちの会社だけの話じゃない。

結果的にはどこの中小企業も、人件費UPという結果だけが残ることになりそうな予感。

 

最終的に価格転嫁できて、インフレ傾向→円安、まで行けば、また違う展望がありそうなんだが、どうかなぁ。

 

個人的には、まぁ、経済学者の言うように、デフレよりは若干のインフレの方が健全なんだろうと思うので、この話を広めてもらって、日本中の社長さんが「うちも初任給UPしないとまずいかも」って危機感を持ってもらいたいと思っています。これが時代の転換期だったらいいなぁ。。

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