「お金」って何だろう?生活するために絶対必要なもの。そうだね。
でも、お金ってものは本当は「リアルじゃない」ものなんだよ。あくまでイメージ。
リアルなのは「信用」とか「信頼」って言われるものの方なんだ。
だから、恐慌や天変地異が起きて、貨幣への信頼がなくなったときにはお金は単なる紙切れにしかならない。
僕は昭和55年生まれで、戦後間もないころの新円切り替えを知識としては知っていても、現実味のあるものとしては受け取れていない。
でも、日本においてはこの新円切り替えがここ最近で一番貨幣への信頼がなくなったときだよね。
多分、みんな薄々感じてると思うけれど、21世紀の「新円切り替え」は刻一刻と近づいてきている。20年以内には高い確率で起きるよね。
そう考えたら、20年以上先の年金の事なんか考えても仕方ないし、もっと別のことを考えるべきだよね。
「お金は信用の代わりでしかない。リアルではないもの。みんなが信じているもの。」という話しをしました。
そのお金を稼ぐために一生懸命がんばっているわけだけど、みんな大切な事を見落としているんじゃないだろうか。
「お金は信用の代わり」ということは「信用」のほうが本当は大切なモノなんだよね。
この「信用」というのがやっかい。目にみえない。
信用があるっていう状態はどういう状態かというと、僕の定義では
「お金は払えないけど衣食住の面倒を見てください」ってお願いして
まず快諾してもらえること。
そして「信用を積み重ねられる人」というのは
だから、なんらかの過去のしがらみで元々「信用がある」状態でも
面倒を見てもらっている間に何もしなければ、どんどん信用は世話人の中で消費されていく。
信用を積み重ねられる人というのは、消費される信用以上に世話人に対して信用を上乗せ出来る人のこと。
一人前になるっていうのは、この信用を上乗せ出来る人になることを言うのだと思う。
逃げグセがついたら、いつまでたっても逃げまわることになる。
言い換えれば、相手の言うことに対して、いちいち突っかからないこと。
自分に言われていないセリフであれば冷静に考えられるのに、自分に言われたときは冷静でいられないというのは相手と自分を同一視してしまっている。
もちろん自分に向かって言われているのだけれど、それを自分を肯定・否定したセリフだと受け取らないこと。
そうすれば毎回自分を守らなくて済むし、「何で?」と思ったことは素直に「何で?」と聞くことが出来る。
約束を守らないような人間は、例え大金持ちでも「幻想としてのお金」を持っているだけであって、いざというときに周りの人は支えてくれない。
約束を律儀に守ることによって、少しずつでも信用は蓄えられていく。
逆に約束を破った瞬間に信用はガタ落ちになる。最近で言えばオリンパスショックがまさにその典型だよね。
会話というのはキャッチボールに例えられるけれど、相手の求めているボールを投げてあげて
自分の求めているボールが投げられてきたら、そのキャッチボールはとても楽しいものになる。
信用というのは、こういう小さなたわいのないところでも形成されていく。
お金を信用という違う尺度で捉えたのは面白いね。だけどちょっと机上論すぎるね。 僕はお金のほうが信用よりはリアルだと思う。 信用=金ならば、約束を守ったりして信用を上乗せし...