2011-07-31

怠惰を許容するだけのサービスを作っても流行らない

テレビネットより優れているトコロ または15万件の苦情に見るネットの可能性
http://d.hatena.ne.jp/mizuiro_ahiru/20110725/p1


ただ「怠惰を許容する」コンテンツや仕組みを作っても流行らない。

家に帰ってまずTVをつけるような人は、
人生観を変えるような良コンテンツより「他者とコミュニケーションする為の素材」としてのコンテンツを求めている。

「昨日の○○みた?」

面白かった~」

「でも、あのシーン、あれヒドくない?」

「分かる分かる!」


こんな風に、考察ではなく、感想を述べ合うに終始する会話を生み出すコンテンツこそ、彼らにとっての正義
「でも、あれって実は○○が××なんだぜ」なんてことを言うのは、事実であれ、無粋の極み。しらける。

要は、TV好きは、考察ができないほど薄っぺらなコンテンツを好む。

これは“したり顔で会話をぶち壊しにくる知識人”の介入を防ぐためで、
仮に、ある程度知性的コンテンツであれ、その情報は多くの人が既に知っており、
そこから更に踏み込むことは、コミュニケーションにおいて、それほど重要ではない。

TV提供しているのは「怠惰」ではなく、「そこはかとなく会話を楽しむための素材」だ。

からチャンネル数は限られていて、そうすることで、より多くの人間が同じチャンネルを見る可能性を高めている。
TVをみる人にとって大切なことは「知的好奇心の充足」ではなく「共感」だ。

グリーモバゲー提供しているものも、勿論「怠惰」ではない。

そこで提供されているのは「知識人(思い込み含む)が付け入る隙のない新しい世界観」と「コミュニケーション機能」だ。
皆が同じ目線で語り合える場を提供したのが成功しており、みな積極的に情報を取りに行っている。TVも同様だ。


まり知識人が「面白くない!」と感じるコンテンツや仕組みこそが、意外にも、今後ネットで爆発的に流行る。
なぜなら、知識人の締め出しに成功しているからだ。

そして、大きくなった会社に、これらは作れない。
大きな会社には頭でっかち知識人しかいないからだ。

中小企業の皆さん、
まだまだチャンスはありますよ。


※ちなみに、「怠惰を許容しつつ」というのも、とっても大事。ただ、それだけではダメ

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