2019-07-08

反原発論者への手紙

まず、私も長期的にみたら原発をなくしていくことには賛成だ。なぜなら、廃棄物問題事故が起こった時の事の重大さが怖いからだ。

しかし、今は原発をなくせないとも思っている。エネルギー問題は人の命に直結する問題からだ。それを今から述べようと思う。

まず、反原発論である貴方原発をなくした分足りなくなるエネルギーをどうやって確保するつもりだろうか?多分、いくつかの案があるだろう。しかし、現時点ではどの解決方法原発の利点を覆せない。

代替案1:再生エネルギー

これを考えている方は科学教養が少し足りない。

東日本大震災が起こってから再生エネルギーの利用が進んだ。特に太陽エネルギー発電所はかなり増えた。これらが家庭の電力をある程度補ってくれているのは確かだ。しかし、それでは不十分なのだ

日本は今だ工業である。そうした工場で使うための安定した電力は再生エネルギーではまかないきれない。単純に発電量が足りないのもあるし、再生エネルギーの発電は不安定だ。工場で使うための電力がこれで補えることはあり得ないのである

代替案2:火力発電に戻す

これを考えている方は歴史教養が少し足りない。

日本大東亜戦争を起こしたきっかけの小さくない一つがエネルギー問題だ。当時の日本ABCD包囲網により石油の輸入を完全に止められた。当時の電力は石油による火力発電依存していた。つまり日本工業生産や日々の日常安定的に営むことを禁止されたのだ。これをきっかけの一つにして日本大東亜戦争を起こし、ご存知の通り多数の死者を出した。

日本から石油ほとんど産出されない。なので、火力発電に戻すということはエネルギーほとんどを輸入に頼るということになり、諸外国の政情次第でいくらでも不安定になるし、最悪輸入を止められるということがあり得る。実際戦後になっても政情不安定による石油不足からオイルショックと呼ばれる恐慌を何度か起こしている。

原子力発電の燃料も輸入ではあるのだが、石油一本に依存するよりはだいぶ安定感が違うのだ。

代替案3:電力を使わない生活をおくる

これを考えている方は想像力がかなり足りない。

あなた一人が山奥で電力を使わない暮らしをおくるのはそんなに難しくないかもしれない。しかし、電力を使わないということは電力で維持されている命を殺すことであり、経済活動を殺すということであり、大恐慌という言葉ですら生易しい大混乱が日本を襲う。当然死者も出るレベルだ。

代替案4:新しい安定的エネルギーを使う

実際のところ、これが一番まともな代替案になる。安定的な電力を作ることができて、なるべく輸入に頼らない、そして安定した量のあるエネルギーを使うのだ。そんな都合のいいものがあるわけない、少なくとも昭和時代には誰もがそう思っていたが、実はこれらの条件を満たすエネルギー存在する。メタンハイドレートだ。これは石油天然ガスに代わり火力発電の燃料になることが期待されている。

メタンハイドレート日本近海に大量に埋蔵されている。問題は、海底にあるため採掘技術確立されていないということだ。

しかし、これの採掘技術確立した時、日本エネルギー問題くびきから解き放たれることが期待される。

その時こそ、原発廃止するべきである

まとめ

今の現状では原発をなくせ、とは言えない。しかし、長期的に見れば廃止していくべきだし、そのための希望もある。だから、今反原発というところを争うのはあまり賢明ではない。どうかそれをわかって欲しいと思ってこれを記した。これが貴方に新しい視野を示すことができたのならば幸いである。

  • ×再生エネルギー ◯再生可能エネルギー(renewable energy) ◯再エネ 1再生可能エネルギーが使われない1番の理由 発電効率が悪いから 2火力発電頼りがダメな理由 https://www.sankei.com/economy/news/170...

  • ×再生エネルギー ◎再生可能エネルギー(renewable energy ) ◯再エネ 1再生可能エネルギーが使われない理由 発電効率が悪いから。金がかかるから。加えて、自然環境を破壊するから。眩し...

  • 原発が必要悪なのは分かるけど、なんで2019年にこの話題を出してるんだ? 内容には同意できるけど、意図が分からないよ。 選挙の争点にもなってるのかな。 反原発論者の人って何考え...

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