2015-08-31

畑を荒らすだけの人間は要らない

祭りアートディレクター中島英樹佐野研二郎デザインをパクられたことがあると怒りの告発

http://netgeek.biz/archives/47594

昨今の佐野氏の炎上案件を見ていて違和感がずっとあったのだが、それが何であるかをこの記事を見て分かった。

ようは当事者でない人が、当事者として関わる気もないのに安全な客席から建設的な批判でなく単なる中傷をしていることが、堪え難いのだ。

パクリを探すのは別にいい。むしろ探すべきだ。

そうしたことが出来るのはインターネット時代からこその利点でもある。

そして見つけた疑惑世間に公開するのも良い。そうして悪質な模造や模倣が淘汰されていけばよい。

パクられた(と思わった)本人が怒るのはもっともだし、当事者として批判の声を上げるのは当然だ。

また、当事者以外が批評発言をしてもいいと思う。

だが、言うからにはそれに伴う責任というか覚悟必要だろ、と思うのだ。専門家以外は黙ってろ、という言説には同意しないが、無責任文脈理解も無く畑を掘り起こして台無しにした後に新しい種を植えるでもなく、ただただ荒らしていくだけの連中がムカつく、という感情理解できる。

今回の件でいえば、パクリオリジナル境界、というか、パクらず制作するにはどうしたらいいのだろうか、とか、商業化されすぎたオリンピックでいいのか、とか、いろいろな問題が紐づいていると思う。それらの問題は実は制作者だけの問題ではなく、クライアントだったり、また、制作物の受けとり手たる消費者生活者問題でもあると思う。問題の解決を放棄して、お遊びで人を叩くのは何も前に進まないと思うのだ。「お祭り」として騒いでる連中に対して、お前にも責任があるんだ、と声を大にして言いたい。但し、今回の具体的な問題についての責任転嫁をしている訳ではない。トートバックのデザインしろ空港写真しろあれはアウトだし責任佐野氏にある。

サザエさんbotがやったロゴオープン化は一連の騒動の中で光明に見えた。それは、やんややんや言っている連中に「じゃお前やってみろよ」としたからだ。それは代案を提示する、という問題への分かりやすコミットである

はいえ、世の中の全ての問題に対して真摯に向き合うのは現実問題として不可能だ。だからこそ、真摯に向き合えないのであれば意見コメントを出すのは慎重になるべきだし、安易なことは言うべきではないと思う。

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