2014-12-24

聲の形の連載版の残念さ

読切版の突き放した投げやりな感じはそれ自体エンタメとして面白かった。

割とリアルでもありそうな感じしたし。

でも連載版は・・・一気にファンタジー感が増して、悪い意味で正視できないレベルに成り下がってしまった。

少年漫画雑誌で連載するにあたってのマンガチックな表現は仕方なかったとしても、だ。

全体的に冗長だったし。

読み切りとくらべて何が一番ダメだったかっていうと、わざとだと思うけど、ろう者の心理描写を描かなかったところ。

読切版だとそれがうまいことダシになってたけど、さすがに連載版で情景描写とか周りの人間だけで全部を回すのは無理があった。

あえて描かないという作者の選択は、正面切って描くことから逃げたっていうこともできる。

あくま適当エンタメという感じ。

別にメッセージ性強くしろってわけじゃないけど、結局大事勝負からは逃げたままで終わったという印象。

人間ドラマとしても、キャラストーリーともに作り物感が出過ぎてていまいち入り込めない。

何かと絶賛する意見しか聞かないけど、そこまで「描き切った」感とか「読みきった」感は、最後まで感じられなかった。

とりあえずこれ褒めとき無難だろう的な意図がかなり大きくて、ランキングにこれが出てるだけでげんなりする。

まーぶっちゃけ、こんだけ大衆に受け入れられてるのに抵抗があるっつう中二病的なツッパリがまったくないわけでもないと思う。

でも、そこまで言うほど面白い・・・?と疑問を持った感情だけは純粋ものだと胸を張って言える。

合う合わないなんてあって当然だしね。

とりあえず再現度高い植野エロ画像が少ないのが目下一番のストレス

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