サークルに、一人の男がいる。
彼は、自分が嫌われていることに関してしょっちゅう嘆いている。
彼は、いつ本当に嫌われてもおかしくない状況にある。
彼はいわゆるオタクだ。アニメが好きで、漫画が好きで、ゲームが好きだ。小説も嗜む。
性格は内向的なところがあり、少々思い込みが激しい。人付き合いは決してうまいとは言えない。
うちのサークルはそういう系のサークルなので、人付き合いが上手いやつなんてむしろ稀だ。
おっかなびっくりおずおずと、手を伸ばしあっている。
好きな本を勧めあったり、上映会を開いたりして、平和に暮らしている。
お互いが人付き合いが不得手なのを許容しあう空気がある。
たとえば、彼は、他の人と同じように自分の好きなものを勧めようとする。
相手がそれをすぐに見なければ相手を非難し、そのまま自虐に走る。「どうせ僕の勧めるものなんて」「俺はクズだから」と。
「何故俺ばかりこんな目に合うのだ」
という思いを隠しているつもり、というのがぷんぷん匂い立つような態度で。
そんな彼の態度は、しばしば相手を困惑させる。
その態度を察してはまた自虐に走り、誰かがフォローしてくれるのを待つ。
彼の態度は、周囲を困惑させる。それに対する彼の攻撃的自虐が、その困惑の波紋を広げていく。
他の者が「嫌われていない」「あなたは悪くない」ととりなしても、それを聞かずに自虐を続ける。
むしろ、自分で自分を認められない分、他人にあやしてもらうのを待つような風さえある。
何か失敗して自分のことが嫌になるたびに、「自分なんてクソだ」「世界なんてクソだ」といった旨の言葉を吐き続ける。
「俺を認めてくれる人なんて誰もいない」「誰にも相談できない」と、サークルの面々がいる場所で言い続ける。
その言葉を受け止めて、少しずつ顔を曇らせるメンバーのことなんて視界に入っていない。
彼は自分が嫌われているという。そのことをとても気に病んでいる。
ほんとうは、周囲は少し困惑することはあるものの、彼のことを嫌いだという人はいなかった。
最初は。
現在、少しずつ、周囲は疲れつつある。
自分で自分のことを愛せない彼の代わりに、彼のことをあやし続けることに。
彼の「嫌われてる」に反証を探すことに。
彼のそばにいることに。
そうなんだろうね。オオカミ少年と同じだね。 自分が嫌われていると思う人は、本当に嫌われるようになる。 ただ単にそれで十分だと思う。 そういう人を知っている。 めんどくさく...
その子って、ひょっとして喋る時とか異様に声が甲高いというか声が裏返ったような話し方をしない?
嫌われるのがそんなに大きな話になるところが理解できないな。あ、俺も若い頃はちょっとは気にしてたかな。 嫌われるのなんでどうでもいいじゃないか。それで給料減らされるとかな...
ただの田舎者だろう。 俺は田舎に住んでるが、周りが自分と同じ価値観をもっていると信じているやつけっこう多いぞ。 大学は他県だったけどそこにはあまりいなかったし。
おまえが縁切れば良いだけだろ。周りと一緒じゃないと怖いの?赤ん坊かよそうやってピーピー泣いてろ
かまってあげる私に酔ってる人たちはキモいな。 かまってあげたから私の思い通りになれモードに入って、それが叶わないとイチャモンつけだすんだから性格悪すぎ。
自分もオタクで卑屈気味だから、他山の石として覚えておこう。 http://anond.hatelabo.jp/20140830213256
釣りだからな、それ。
自虐に過剰反応するのは子供でしょ。読んでても、また縁を切らないとこからも、さらっと言ってるのがわかる。自虐が自分のコンプを突くものだったり、自分が何かしなきゃと思い出...
http://anond.hatelabo.jp/20140830213256 これ見てて「受動的攻撃」とか「自虐テロ」みたいな言葉を思い出した。 http://www.lifehacker.jp/2014/01/140129passive_aggression.html 「ヤサシイワタシ」とかのメンヘ...