2013-04-28

15年以上付き合っていたら、やはりそれは親友と言う事になるのだろう。

私もずっとそう思ってきたし、彼女も時折そんな風な事を言うからすっかり信じ込んでいた。

すごく美人で頭の回転も早くていろんな事を知っていて仕事バリバリこなしている彼女は私の憧れでもあった。

私が以前こんな面白い事があったよ、とTwitterで言っていた事を彼女がまったく同じようにTwitterで言っているのを見た。

きっかけはそんな些細な事だ。

あれ、と思った。

たまたま同じ出来事があったのかもしれない、そう必死自分の中で消化しようと務めたけれど何故が出来なかった。

次に再びあれ、と思ったのはまたしてもTwitterでの彼女の発言だった。

高校時代彼女経験したと言うとあるエピソード面白おかしく話していたのだけれど、それは丸々私が経験した事だった。

もちろん、私がその経験をした事は彼女も知っている。

会う度繰り返す過去の思い出話の中でも時折出てきて、反芻しては笑いあうと言うことを繰り返していた。

忘れるはずもない。

聞けば済む話なのにそれがどうしても出来ず、もやもやと過ごしていたある日、突然パーンと目が覚めてしまった。

15年間の2人の思い出がいっき再生されて、彼女と私は親友ではなく主と下僕に近い関係だったとすとんと納得してしまった。

私が好きになった人たちは皆彼女と付き合った。

私が好きになった物は彼女も好きになり、結果彼女スタート流行として周りに広がっていった。

私が気に入って使っていると言うコスメがあれば、数日先にはすっかり彼女は手に入れていた。

私が好きなブランドの物をいつしか彼女も愛用するようになっていた。

些細な事で不機嫌になる彼女をいつも必死に宥めて、時には私が悪かったと嘘までついて落ち着かせていた。

笑ってしまう、何が親友だ。

彼女は私が見つけた物を全部自分の手柄として持ち去り、あたか女王様のように振舞っていただけなのだ

思い返せば、あるいは他人から話として聞いていれば当たり前に気づくはずの事だったのに、いざ自分の事となるとものの見事に気づかない。

彼女には夢があった。

それは完璧男性結婚子供を産み幸せに暮らすという、女として生きてきたら当然のように考える夢。

未だ彼女はその夢を叶えられていない。

そして私は彼女より先に近く結婚をすることになった。

彼女がいいなぁ羨ましいなぁタイプだなぁと言っていた男性結婚する。

私はその事実親友であるはずの彼女に伝えていない。

他の友達には言った、そして祝福してもらった、彼女に伝えるのはもっとずっと先になるだろう。

それが私のせめてもの復讐だと思っている。

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