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ヒトの肉体や遺伝子には、他の生物に感染した形跡や、取り込んだ形跡が残っているそうだ。
腸内がとりわけ知られているが、腸だけではなく、肉体の表面には様々な細菌が棲んでいる。
私たちは他の生物を殺して食べているという意味でも生態系の一部だが、肉体のあちこちに細菌が棲んでいるという意味でも生態系をつくっている。
最近は、「傷を消毒するな」と勧める本すら出ているそうだ。細菌叢の観点からみた美容法の本も出ているそうだ。それは米澤円のブログ記事で紹介されていた(笑)。
生物を殺して食べるという現実を直視するとグロテスクに思えるし、あるいは自分の身体のあちこちに細菌が棲んでいるという現実を直視するのが嫌な人もおそらく多いのだろう。だが、生物と共生している(時に殺しあう)ことで健康でいられるという現実から逃げようとすると、不健康になると思う。
そもそも、例えば乳酸菌にしても、昔の日本人はヨーグルトをほぼ食べていなかったはずなのになぜ生きてこられたのか。それはおそらく、植物に乳酸菌が棲んでいて、野菜などを食べたら一緒に乳酸菌を摂っていたからだろう。江戸時代には糠漬けが流行り、ますます、乳酸菌をたくさん摂るようになっていた。
いま売られている野菜はむしろ、清潔すぎて、乳酸菌がどれほど棲んでいるのかわからない。同時に、肥料や農薬をやっているので、その野菜が健康なのかはあやしい。
イライラするというとすぐカルシウムの話になりがちだ。だが、肉の食べ過ぎと、乳酸菌不足が、かなり大きな原因なのではないかという気が、私にはする。
「肉を食うな」ということすらもマスコミでは必ずしも言わないくらいなのに、「いまの野菜は異常だ」などという話はおよそマスコミにはほとんど流れない。不都合な真実なのだろうと思う。遺伝子組み換え以前に、野菜にしてもコメにしても肉にしても卵にしても(以下略)、時間と労力を削減し、廉価に数量を確保するために、通常ではありえない人工物が広まっている。