屁についての認識は、多分世間の人間達のそれと同じ程度のものを持ち合わせてると思う。恥ずかしく汚く面白く下品。
生理現象と言えど、状況次第ではこいただけで「何だコイツ……?」となる。
気の置けない仲間内なら照れを誤魔化して笑うのもよし。
でもゲップについては若干ズレがあるっぽい。
ガキの頃、母親によく西洋じゃ屁よりも下品で失礼とか言われてた。
ふ〜ん。でもここ西洋じゃないですけど?としか思わんかったけど。
別に汚くもねえだろって思うし。うんこといっしょに閉じ込められてた訳じゃないんだから。
ゲップがダメなら呼気だって似たようなもんだし、呼気がダメとか言い出したら気が狂う。
まあ自分の吸う息が誰かの吐いた息というのはあまり意識したいものではないけど。
音が汚く感じる人間もいるのかもしれん。おれは汚いというより、デカいゲップの音聞いたら豪快ですねぇ〜〜って思う。
まあ私も当然社会性を持った人間なので、常識を参照しながら我慢するんですけど。
気を許しきれない空間で屁をこくのはやっぱり恥ずかしい。表情を崩さず、さもなかったかのように乗り切りたい。眉間に皺寄せてかっこつけていたって、プスッと屁をこけば台無しだ。
ゲップなら別に、ええ私がしましたけど?何か?という気持ちでいられる。
炭酸をグビッと飲んで豪快にゲップを放ると、どこかとっぽくてむしろ格好がつくとさえ思う。
そんな音聞きたくもないから腹の中に抱えたまま過ごせっていうのは酷な話じゃないかと思う。
そのまま飲み込んで、うんこで着香してから放るよりもいいだろって思う。
まあこんなものは理屈ではなく汚いと感じるか感じないか、感じ方を内面化したかしてないかの問題でしかない気はする。おれはゲップを放っても気にしない方に常識が傾いていて欲しいなって思う。