2024-05-19

凡人不安

Z世代で顕著な思想、それは「何者かになりたい」という半ば強迫的な考えだ。

彼ら彼女らは生まれからネット上で有名なYouTuberであったりインフルエンサーであったり

テレビ上の芸能人とは一味違う、「親近感を感じるのに、キラキラしている存在」にごく自然に触れている。

自分と年齢や環境は変わりないのに、楽しそうな刺激的な生活がひしひしと伝わってくる。

こういった点から、もしかしたら自分も「特別な」人間になれるのでは?と考える。

そして、自分人生を切り売りし承認欲求を得る。

中には健全学生生活社会生活を手放してでもデジタルタトゥーを残してしま若者がいるのは

思慮が浅いというよりは何者かになれるという、平凡な現実の中では大きすぎる名誉快楽を追ってしての行動なのだろう。

普通幸せであったり、日々の地味だが積み上げていく努力が軽視され(いわゆる近所のおじさん、おばさんが「つまらない」とされ)

10代、20代のうちに何者かにならなければと人生を切り売りする、そんな昨今の風潮は

ある意味インターネット社会が生み出した影の一つではないだろうか。

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