日帰りデートを重ね、ほどよく親密になったタイミングで一泊旅行に誘う。
それとない風を装っていても男にとっては勝負の誘いであり、女にとっても「とうとう来た!」という誘いである。
宿に入るまでのデートはお互いその夜の期待と不安で気もそぞろだ。
つきあい始めの男女の一泊旅行とはそういうものである。「一夜をともにする」とはそういう意味の言葉である。
そうなることを前提として男は誘うし、そうなってもいいと思う女がこれを承諾する。
つまり、旅行に同意した時点で暗黙にそちらの合意もほぼ成立している。
だがそれには留保がある。
当日のデート中に男が何らかの原因で女を幻滅させ、やっぱ無理、となることがあるかもしれない。
むろん女はそれを拒否してよいし、男は引き下がらねばならない。男女逆でも同様である。
重要なのは、「両者とも、旅行に同意した時点でうっすらそちらの期待もしていた」という点である。まずこの前提は固定しておきたい。
そこで「ホテル泊=OKの意思表示じゃありませんから」などと言い立てるのは詭弁である。
旅行についてきておいて途中で気が変わったことに後ろめたさがあるものだから「そんなつもりじゃなかった、最初からその気はなかった」とすっとぼけたいのだろうけれど、正直に「気が変わりました、したくありません」と言えばよいのである。それを避けて通ろうとするからおかしな理屈になる。
するつもりだったけどしたくなくなった。たしかに一貫性はないが、したくなくなったものはしょうがないし、どちらも悪くない。
逆に、本気で「ホテル泊=OKを意味しない」などと呑気に考えているのならば、それはおぼこが過ぎるというものだ。なにしろ世の大半の男性は暗黙の了解と考えているのだから、のちのち重大な認識の齟齬が生じてしまう。男が一泊旅行を誘う時は「一線を越えよう」という誘いでもあることをまずしっかりと肝に銘じ、熟慮の上で返答をすべきだ。
加えて、そんな女性はいないと信じたいが、「「ホテル泊=OKを意味しない」と呑気に考える女性」を演じることで男性からタダ旅行をタカろうとしているのならば、それは恥ずべき行いだと知ってほしい。旅行には一夜をともにしてもよいと思える男性と行ってください。
でも一線を越えても エッチが下手だったり おちんぎんが気持ちよくなかったら 理由を告げずにブロックしてオッケーですよね