銭湯までは自転車で10〜15分くらい、道中は基本的に平坦で、途中に川があったり幹線増路沿いのデカくて走りやすい道があったりして、なかなかファンシーだ
仕事が19時〜20時くらいに終わって、自転車で10分くらいかけて家に帰って、ササっとメシを食って、またチャリに乗り、シャカシャカ漕いで、銭湯に着くのがだいたい9時前、8時40分くらい
銭湯は10時に閉まるんで、おおよそ一時間くらいの余裕があるということになる
それまでといえば仕事を8時までやったらもうその日はおしまい、ゲームをやる気力すらないことも多く、ネットをジッとみてターン終了、ネクスト・デイ、そういう感じで俺は生きていた
銭湯通いだとそうはならない
銭湯に行かざるをえない 銭湯に行かなければ風呂に入れないから、家に帰っても寝そべらずに、立ち上がって外に出ることになる
チャリを漕いで、本当に通っていいのかわからない畦道を走り、橋を渡り、デケエ道路の対岸で煌々と輝くホームセンターを見ながら、銭湯まで行くことになる
銭湯備え付けのよくわからんリンスインシャンプーで髪を洗い、大浴場に浸かり、ぬるい露天風呂に40分浸かり、月が見えるポジションを発見して喜ぶことになる
家に帰って寝るだけの時間で、銭湯に繰り出して露天風呂で月を眺めることができるという事実は実際けっこう感動的だった
実際、なってる
給湯器が直って、自分ちでシャワーが浴びられるようになったら、全然銭湯に行かなくなってしまった 時間的にはいけるとわかっているのにね
回数券があと15回分くらいあるから、今後全く行かないってことはないだろう
残業のあとに無理矢理銭湯に出かけるというのは、あの期間にしかできなかったことだろうと思う
黄金の日々だった