知ってるやつが舞台に立ってるのを観るのは楽しい。学芸会と同じで。
ただし脚本が面白くない(好みでない)ともうこれは時間の無駄。出演者が面白い人であっても面白くない。
そして、だいたいの演劇は面白くない。(「だいたい」とか言うと如何にも観劇経験が豊富そうに聞こえるが全然そんなことはないので怒られるかもしれない。しかし。そこそこたくさん鑑賞している映画もだいたいは面白くないので、確率から言ってやはりだいたいは面白くないと思って差し支えないだろう)
役者が上手かろうが、完成度が高かろうが、人気があろうが、チケットがすぐ売り切れようが、全然面白くない。
多感で若ければもう少し色んなものを楽しめたのだろう。しかし演劇以外のメディアにはどっぷり浸かってきたので、演劇特有でない要素、例えばストーリーやらキャラクターやらに関しては目が肥えてしまっている。そもそも多くの人と趣味も合わない。
演劇ならではの面白さはあるが、創作物としてのボーダーラインをクリアしていない限り全体としてプラス評価に転じることはない。
周りの人と鑑賞後に楽しくおしゃべりできないのは辛いところだ。
多くの人は観劇を楽しんでいるので、私はその余韻を損ねないように、しかし嘘をつくのももやもやするので、当たり障りなく会話に合わせつつ、絶妙に肯定を避けて重箱の隅をつつくように褒める。非常に気を遣う。
友人が出演していたとしても、面白くなかったら「観たよ」以上のことは言えない。
まあ、今後もそんな感じでやっていく。
観るのは勉強にはなるので。