デンマークで昔、余剰個体になってしまい行き先がないキリンを安楽死させ、ライオンの餌にしたという動物園があった
なんでそんな考えに至ったかというと、繁殖させて子を産ませることまでが動物福祉と考えるかららしい
子の動物としての生存権より親の出産の権利を重要視してるという考え方である
日本や大抵の海外の動物園は余剰個体になりそうな場合は避妊処置をしたり、オスメス別居などをして繁殖をさせないという方向になる
これは望まれない子が生まれないようにすることを優先した考え方である
こういう動物福祉の考え方っておそらくその国の人間の死生観が大いに反映されてると思うんだよな
そう考えると少子化対策のために日本が北欧のモデルを参考にするのは少々厳しいのでは?という気がする
日本の考え方は恵まれない子供なら生まれない方がいいって考え方で、その考え方ゆえに少子化になっているのである
だから北欧のように親世代の環境を良くしたら産むようになるというのとは少し違う
子供の幸福を担保するなんて国家には無理ぽよなので、この考え方の下だとどんどん少子化するしかないと思う
ちなみにキリンの件は欧州でも大きなセンセーショナルなニュースになったので、このような死生観を持つ人ばかりではないことは申し添えたい
だが、日本や中国韓国だとまず出てきそうにない考え方だなぁとやはり思う(その代わりサーカスなどにキリンを売るということはやりそうだけど)ので、やっぱ文化的な違いは絶対あると思う