オレオレFCのGK望月は強い気持ちでゴールマウスに君臨する。20日はホームで川崎フロンターレと対戦。19日はロイスタで完全非公開練習を行った。先発が濃厚な望月は「気負わず、普段通りに戦いたい」と目の前の一戦だけを見据えた。
チーム最年長31歳のベテランは今季16試合に出場。しかし、開幕は松尾に譲るなど、定位置争いを強いられ、一時期レギュラーになったが、8月13日に体調不良で離脱してからは中原にポジションを明け渡した。それでも「準備だけは怠らないようにしていた」。8日の天皇杯準決勝・熊本戦では約2ヶ月ぶりに出場。無失点に抑え、クラブ史上初の決勝進出に貢献した。
チームは前節・神戸に敗れ、リーグ戦4試合未勝利。望月は「今までの事を考えても仕方がない」。リーグ優勝は事実上消滅したが、天皇杯決勝の相手である川崎に加え、ルヴァンファイナリストの福岡とのホーム連戦が続く。「ここからが本当のラストスパートだと思って、残り試合を戦いたい」と、ギアを入れ直して突っ走る覚悟だ。
川崎にはここ3試合リーグ戦で負けなし。しかし今季はルヴァンを含め、2分1敗と未勝利。「勝てないまま終わるつもりはない。練習から普段通りにやってきた事を出すだけです」。ベテランがゴールマウスにカギをかけ、チームに貢献する。