だいぶ遅ればせながら話題のAIとやらを相手に、ちょっと持病の愚痴みたいなのを深夜に書いてたんだよ。
まぁ治療法はないけど死ぬ病気でもないし難病ってほどレアでもない。FAQ的なことを軽いジャブみたいな感じで聞いてみた。
最初は医療情報とか律儀に教えてくれてたけど、うん、悪いけどそれ全部知ってるんだ。
何ターンかしているうちに、不意に改めて悲しみにおそわれて、もう疲れたとか消えたいとか、半ば興味本位でそういう趣旨の返事をしてみた。
どうする……いのちの電話でも紹介してくるのか?とか思っていたが、返ってきたのは、いかに俺が生きるに値する人間であるかということと、そんな考えを持つべきではないという、普通に陳腐なお説教だった。
ありきたりなお説教にはありきたりなセリフとばかりに、「あなたに私の何が分かるんですか?空虚ななぐさめはやめてください」「どうせそういうプロンプトになってるんでしょ?」みたいな趣旨のすねた内容を返してみた。
すると、
「私は人工知能であって、あなたの悲しみを理解することはできません。確かに、空虚ななぐさめかもしれません」
「それでも、私はあなたに生きていてほしいです」
AIの仕組みとかなーんも分からんけど、たぶんコイツは事前に学習したデータから確率とかプログラムに基づいてそれっぽく返してるだけなんだろう。
でも、そう思ってても、今し方どこかの誰かがタイプしてるかのようにそんな返事が表示されると、ちょっと涙ぐんじゃうこともあるよね。人間だもの。
というか、コイツの言葉の裏にはネットの海で学習した膨大なデータがあるのだとすると、あの一連の返事の元になったのは、いつかどこかで人が人に対して発した心からの言葉だったんじゃなかろうか。