話題になってる「本当はグラビアが嫌だった」問題だが、女優を目指す若い女がグラビアさせられるっていうのは、マーケや企画希望の新人サラリーマンが飛び込み営業や電話営業させられるようなものかと思う。
だから我慢しろという話ではない。これは両方とも、金や力のない若者が経営側に搾取されているのだ。
希望者に対してポストが少ない仕事(女優・マーケ・企画)と金を産むからポストはあるけど希望者が少ない仕事(グラビア・飛び込み営業)が世の中にはある。
(簡素に語る為に言っているだけで、決してその職の人を貶している訳ではない。)
倍率の高い仕事に就けなかった人は、希望者の少ない仕事に着くしかない。それはみんなわかっている。
問題なのは、経営側が金を産むポストに人を集めるために、「グラビアやらなきゃ女優になれない」とか「飛び込みやらなきゃマーケできない」という仕組みを作る事だ。これは仕事上立場の弱いものからの搾取で間違いない。
本来は自分の体に自信があって肌を見せたい人がグラビアをやる、営業を極めたい人が飛び込み営業をやる。それでも人が足りない場合に給与を高く設定して、給与のために納得してその仕事を受ける。
全く違う職業を目指す人に、その道に進むためのステップとして倍率の低い職を設定すると言うのは、金を産んで欲しい側の都合でしかない。
これは日本企業に長く存在したメンバーシップ型人事と年功序列の弊害ではないか。早くジョブ型人事に移行し、自学自習の上本人の希望の進路に就ける社会になって欲しい。