2023-06-09

劣等生の最後の砦国語力』

ツイッターをふらふら読み渡っていて、世の中に「国語力だけには自信がある」という低学歴クラスタがあることを初めて知った(はてなブログブクマ界隈にもありそうだが、興味がないので知らない)。

これって要は、学生時代に(あるいは漫画なんかで)よく聞いた「国語だけは平均点以上あるから地頭は悪くないはず」とかいう劣等生の慰めの言葉の延長だと思うけど、あの認識のまま、本当に他になんの専門性も身につけられず大人になったようなのがこんなにたくさんいるのだという事実に衝撃を受ける。

しかもその『国語力』も、単に主観的に「自分うまい文章が何かを分かっている」という思い込みを、センスの似通ったもの同士で承認し合ってエコーチェンバーに陥っているだけで、幅広い文章スタイルを使い分けたり読み分けたりするような応用力があるわけではない(専門用語を使った翻訳調の文章を読めなかったり)という始末。

国語力』が何かも定義できないから、『国語力』という言葉自分勝手に使えるという、悪夢のようなスパイラルがそこにはあった。

 

国語力』現象認知の歪みとしてとても面白いので、専門家ももっと知られて欲しいと思う。専門的な分析が読みたい。

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