2023-04-11

人生椅子取りゲームじゃない

漫画ハチミツとクローバー竹本クリスマスを前に「この空気感椅子取りゲームのようで苦手だ」という。

次々とカップルを組み、幸福になるさまを見ていると焦り、自分も早く座って落ち着きたいという心理の現れだ。

竹本というキャラクター母親看護師母子家庭に生まれた。孤独貧困が常に付き纏っていた。父は幼少期に病気で亡くしており、彼を語る上でこの背景は退けない。

しかし私は彼の「椅子取りゲーム」という発言には疑問を呈する。

どちらかと言えばバンジージャンプが近い。

人生では命綱となる紐が何本も用意されている。仕事健康貯金、母、父、兄弟祖父母、友人、資格

学歴や経歴、役職という人もいるだろう。

それらが、経年劣化でどんどん摩耗して切れていく。ある時は祖父母という頼りが切れる。ある時は、健康に難が生まれる。

しかしこの綱は増やす事も出来る。例えば環境が変わり友人が増えれば、綱は頑丈になる。細く見えた糸も状況によっては、より強固になる。

あらゆる紐が切れた時、人間は宙ぶらりんとなり寄る辺を失い落下する。

椅子取りゲームのように焦る必要は全く無く、ただ自分にとって必要な物を大事にしていけば良い。

幸いにも今の世の中は、男と女で二分されてはいない。より広いフィールド自分を生かす術を探すのも人生醍醐味だ。

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