2022-10-05

プーチン平和を求めている。

ひどく自分にとって好都合なだけの平和を。

彼が勝利したという幻想を彼は求めている。

併合を認めて、彼が始めた戦争肯定して、

彼は間違っていないこと、を欧米が認めて、

元の鞘に収まることを求めている。

それは、狂人の発想といえる。

戦争を始める時にも、すでに狂人ではあった。

彼と彼の取り巻きけが信じる、

エコーチェンバー世界観に基づく発想と、

特別軍事作戦」でウクライナ全土を占領できるという妄想とで形作られた、その狂気世界

しかし、我々は戦争が始まる前、あるいは始まってからもその世界をはっきりとは否定できなかった。

なぜなら、力とは、その狂気世界を実現させ得るものからだ。

ロシア軍が、その力によってウクライナを屈服させ得たなら、その狂気現実となっていたからだ。

我々は、あのとき、その可能性を否定できなかった。

からある意味、その狂気狂気とは言い切れなかった。

しかし、今、プーチンが求める平和

併合を認め、戦争を始めたことを認めて、

これ以上は負け続けるだけの戦争を終わらせて、

彼が正しく、愚かではなく、力持つものとして、

ロシアの王であることを認め、

世界がその賢く力強い王に対して敬意を払うことを求めている。

その狂気は、まさに狂気である

彼はすでに幻想世界に生きている。

ウクライナロシアのものである、という幻想から始めた、この戦争

力により、そのことを認めさせることが可能なのが、この世界のことわりである以上、それは必ずしも幻想とは呼べなかった。

だが、今プーチンが求める平和

これを幻想と呼ばす、なんと呼べばいいのか?

現実との乖離

ときが進めば進むほど、その乖離は酷くなる。

彼が求めるものは決して手に入らない。

そのことを彼が認識するときは来るのだろうか?

そのことを彼は認めるだろうか?

幻想の中に生きるものが、手にしているのは、

この世界を何千回も完全破壊するに足るだけの兵器である

彼は、やがて我々に質問するのではないだろうか?

この世界破壊するか?

それとも

私の幻想を、この世界のことわりであると認めるか?

と。

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