去年の秋頃、原料の高騰のため、値上げ申請をした。
顧客とは多少揉めたものの、最終的に担当者から「社長の了承を取りました」と返答があったため、
「増田くん、納入した商品だけど顧客の社長から値上げを認めないって連絡があったよ」
なにをバカな、と思って経緯を聞いてみると、
顧客の社長が検収していた際見覚えがない単価の商品が商品があったため、
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経理担当が、当社の会長に「値上げをしてない商品は検収出来ない」と連絡する。
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会長が営業部長に経緯の確認をしたが時間が経ち、記憶が曖昧のため、顧客の購買部長に連絡する。
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(決済権のない)担当者が認めても値上げは認めないと返答。
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という経緯だった。
なんと素晴らしい話だ。
過去の事を忘れ、仕事を自分のところで止めず、かつ現場の担当者たちに手間をかけさせず、
値上げのやり取りは最初から最後まで、当社の営業部長・顧客の購買部長がCCに入っているし、
冒頭にあげた「社長の了承を取りました」と言う返答には経理担当もCCに入っている。
その状況で担当者が嘘を言うとは思えないし、当然ぼくも営業部長には逐一報告をしている。
誰か一人でも、我々に確認するか、一旦落ち着いてメールを見返してみれば、こうはならなかったはずだ。
「価格の話は担当者ベースでしても難しいだろうから、なるたけ俺が関与するようにするわ」
値上がり幅は100円くらい、年間で500個程度販売している。