先日、ガーナのアグボグブロシー地区の特集をテレビでやってた。世界中から電子機器のゴミが集まってくる「電子ゴミの墓場」と呼ばれている地区だ。
その番組の中で、現地の人は有毒ガスが充満するゴミの山からせっせと金属類を取り出してお金を稼いでいるといっていた。それが普通に働くよりもかなり稼げるらしい。だから生命・健康に害があってもやめない。やってることはゴミを拾ってきて、燃やして、金属類を回収して売ることだけ。文字を書けなくてもいいし、特別な技能も不要だ。支援の手を差し伸べる人もいるがそれを拒絶して現状の危険だが稼げる仕事に固執する。
これ見てて構造がパパ活とか風俗とかそういうのと同じだなと思った。
生命や健康に危険があるけど、体を売った方が稼ぎがいい。一般的な仕事で使えるようなスキルは一切身につかないけど、お金は稼げる。だからやめない。一時的に一般的な仕事についてもスキルがないから賃金が低く、長く続かない。そしてまた体を売る仕事に戻ってしまう。やめられなくなってしまう。
手っ取り早く稼げるが危険で何のスキルも身に付かず将来性のない仕事は麻薬みたいなもんだ。
で、女にとってそれは体を売ることで、男にとっては毒ガスの中で働くことなんだな。
それってある意味セーフティネットでもあるのはないだろうか。何のスキルもなくても誰でもありつける仕事でそれなりに稼げるから生きてはいける。
先進国では上記のような毒ガスの充満する中での危険な仕事は高度技能職になって、何のスキルもない男には到底ありつけない仕事になってしまった。まぁいいことなんだろうけど、何のスキルもない男が生きていくには不便になったともいえる。
女の方の体を売る仕事はまだ健在だ。でも将来的にはなくなっていくのかな。それとも買う男がいる限りなくならないのかな。まぁなくならないよなぁ。