友人は、推しの為ならグッズをたくさん買うし、同人誌を買い漁るし、ぬいぐるみを愛でるし、映画館に何度も足を運ぶタイプのオタクだ。
あらゆる場所にお金を落としまくるし迷惑行為もしないのでいいオタクだとは思うんだけど、意識というか、考え方の違いで、最近少しだけ嫌になることがあった。
友人の推しがいるジャンルは漫画が原作で、アニメが大成功して映画も公開された。私もアニメを見てから好きになって、漫画を全巻揃えて続きが出るのを楽しみにしてる。ただ、友人のように推しといえる存在はいない。あくまで漫画が好きなだけ。
映画が公開されたとき、その友人と一緒に見に行った。簡単にいうと、ものすごく良かった。友人は主に推しが活躍するシーンで泣いてた。なんだかんだあって、二回目も同じ友人と見に行った。友人はそのとき既に三回以上見てたらしい。
当時はまだ、この人はものすごくこの映画や原作が好きなんだろうなあと思ってた。だけど、よくよく話を聞くと、どうやら二回か三回目以降は、推しが出るシーン以外ほとんど寝ているらしい。友人は推しを見るために映画館に足を運んでいるらしく、全編通して映画を見ようという気持ちは無いらしかった。
それを聞いたとき、初めてもやっとした。私は二回しか劇場で見てないけど、一度目も二度目も画面に釘付けになったし、原作愛が感じられるいい映画だなあと思っていた。だから、私よりジャンルにどっぷり浸かっている友人が、映画自体にはそこまで興味ないというような発言をしたことがショックだった。
でも、実際私より映画を見てお金を落としているし、グッズも買ってるから、友人の方が良いお客様なんだよな。こういうスタイルでアニメを好きになる人だって山ほどいるわけだし、わざわざ怒るようなことじゃない。
私は友人と縁を切りたいとか考え方を矯正したいとか思っているわけじゃなくて、どうしたらこれから割り切って接することができるかな、と悩んでいる。このもやもやを消すにはどんな風に考えたらいいんだろう…