私はLINEの既読という機能がひどく嫌いだ。私が送信した文章に既読がつき、2日経っても返信が来ないようなことがあれば、私はとても不安になってしまう。これは程度の違いはあれど誰でも感じることだと思う。
手紙やメールの場合、このようなことは起こらない。ポストを確認してもまだ返事が来ていないとき、不安な気持ちになってすぐに次の手紙を書くような人はいないからだ(多分)。
私は、私の送信した文章に、くっつき虫のようにまとわりつく"既読"の文字に耐えられなくなり「こうなったらLINEを相手取って訴訟を起こすか火を点けるしかない」というところまでいったのだが、パクられるのは嫌だし、かよわい一般人なのでどちらも実行に移さなかった。
そんなわけで私はLINEのことが嫌いなのだが、今はスタンダードな手段なので嫌々使っている。
ここで少しこの既読について考えてみたい。おそらくだが、この既読という機能には、これを見る人に、過剰に語らせる効果があると思う。
例えば、私が友達を遊びに誘ったとして、既読はついたが返事が来ない。私はとりあえず3時間ほど待ってみるが、未だ返事はない。このとき、私のこころはざわざわし始め、なぜ返事をしないのか?という旨のメッセージを送信しそうになる。これが過剰に語らせる効果だ。
私はダサいことは言いたくないので、できるだけこれをしないように努めるが、不安になることに変わりはない。
まだ私達がメールでやり取りをしていた頃、私は返事を待つのが好きだった。メールボックスを覗いても、未だ来ない返信の中身を予想して、少しだけもどかしいような、しかしワクワクもするあの感覚がたまらなく好きだったのである。