星野源と新垣結衣が結婚したのをきっかけに、これまで見る機会がなかった「逃げるは恥だが役に立つ」をAmazonプライムで見てみることにした。
夕飯時に妻と二人で見ているのだが、まあ面白い。
確かにこれは人気になるわけだなあと思って毎日見ていたのだが、ある時妻がこんなことを言い出した。
「結局このドラマって、新垣結衣が可愛いから成立してる話じゃない?」
言われてみれば、いかに家政婦をフルタイムで雇う方がコスパが良いとはいえ、赤の他人を家に住まわせるのには抵抗がある。
同じ家事スキルがあったとしても、例えば南海キャンディーズのしずちゃんだったとしたらそのまま館山に引っ越すことになるだろうというのは想像に難くない。
若くて美しくて気配りができる女性だから契約結婚という手段で繋ぎ止めたわけだし、そういう存在だから同僚のプレイボーイ氏からもアタックをかけられるわけだ。
そこまで考えたところで妻はさらに続けた。
いや、それはどうかな。
「まあそうかもね」
と曖昧な返事をするに留めておいた。
猫耳をつけていた。
「その猫耳、どうしたの?」
と問うと、
と答えた。
僕は後ろから妻をそっと抱きしめて
と囁いた。
妻はそっと猫耳を外し、
「そういうのじゃないから」
と言った。