避けろと言いたいのだろう。うん。避けた先にも人が居るんだ。どうしろと?
避けようとしないオレを見て、自転車の人はあからさまに険しい表情をして…
「ちぃっ!」
大きな音で舌打ちをした。明らかに聞かせるように顔をこちらに向けて。
「はぁっ?!」
反射的に叫んだ。相手の腕を掴み
「アンタ、オレと目合ったよね?来てるの判ってて出てきたよね?悪いの間違いなくアンタだよね?
何でそっちが舌打ちすんの?何考えてんの?」
まさか逆襲されるとは思わなかったのだろう、驚いた顔をしてこちらを向いた。
女だった。目元だけ見る限り30後半くらいか。
「お前が避けるか待つかしてれば、こっちは通り過ぎられたんだよ!」
バキンッ!
女の抗弁が終わると同時にオレは女の鼻っ柱に拳を叩き込んだ。女がもんどり打ってよろめく。
倒れないな。浅かったか?
バキンッ!
二の次を待たずに横っ面にもう一発。倒れた女の髪を掴んで持ち上げ続ける。
女は虚ろな目をして答えない。腫れた左頬を抑えることもせず、鼻血を流しながら呆然としている。
イライラするなぁ。
ゴッ!
髪を引っ張り勢いを付けて電柱に叩きつけた。
「聞こえないのか、おい?」
ゴッ!ゴッ!ゴッ!
「も、もう…」
静止しようと蚊の羽ばたくような声をあげる。
「聞こえねぇよ。お前がやらかしたんだろうが。悪いことしたらどうしたら良いかもわからねぇのか?」
ゴッ!
「…もう止めて…」
あー、もう良いや。
ガシンッ。
「お、おい。いい加減にしとけよ」
静止する声がする。さっき居た男か。
「うん。悪いのはこいつだよね?アンタも混ざる?」
笑顔で振り返る。
バキンッ!
女の方は見ず振り上げた拳を顔面に振り下ろした。
「おい、お前。それ、死んでるんじゃ…」
死ねば良いような糞ほどのさばるんだ。
手元だけで明文化してもスッキリしなかったので便所の落書きすることにしました。
適正に是正するにはどうしたら良いんでしょう。