小学校高学年くらいにはすでに入退院を繰り返していて、そのころから妹と一緒に食事や掃除、洗濯などの家事はそれなりにこなしていた記憶がある。
父はいわゆるブルーカラー。日給月給の仕事だから有給なんてなくて、家のことを丁寧にやる暇なんてなかったと思う。
当時は学校に行きながら、部活をしながら、朝や夜の時間で家事をすることが「当たり前」で、知識も情報もなくて、家政婦さんを頼んだりするなんて考えもしなかった。
だけど、今になって振り返ると相当な時間と労力を家事に持ってかれていたと思う。
“家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートを行っている、18歳未満の子ども”
https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html
だそうだ。
つまり自分は「ヤングケアラー」ではなかったわけだけど、ひとり親家庭でも、介護こそなくとも働く親に代わって家事の大部分を引き受けている子どもは今も大勢いるんじゃないかと思う。