2021-03-02

世界史の履修をめぐって

べき論の前に、現行指導要領(もうあと2年だが)では、

世界史A(近現代中心・内容やや薄め・文理合同の場合の必修向き・標準単位2単位:週に2時間

世界史B(古代〜近現代通史・内容網羅的・文系向き・標準単位3単位:週に3時間

となっているが、まずこの標準単位では教科書が終わらない。

進学校でも世界史Bには6単位くらい費やしている所が多いのではないだろうか。

まして底辺校では、世界史Aを週2時間教科書を終えることな不可能だ。

建前上は教科書は隅々まで教えることが義務となっているが、それをやろうとすると物凄いスピードで進むか、内容を薄めまくってミクロな話をすっ飛ばした授業にするか、いずれにしても無理が生じる。

どうしても近現代が大切だーの声が大きくなるが、実は世界史の核は16世紀19世紀だろうと思う。

まりヨーロッパいかアメリカアジアアフリカ植民地化したか、だ。

それを抜きに、いきなり日本開国からやってもな、という気がする。歴史総合のことだ。

その一番大切な土台があってこそ、日本軍がインドネシアオランダ人女性慰安婦にした、という事件を、世界史的なスコープで見ることができる。

大東亜共栄圏肯定する訳ではないが、なぜインドネシアスマラン島にオランダ人がいたのか、そこを抜きにスマラン事件を語ることはできない。

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