好きなものを誰かと共有するのが苦手だ。
好きなものを自分なりに解釈してしまうと、他人の解釈を受け入れられなくなる。心が狭い証拠だと分かっているけれど、だからといって何とかしようとする気もない。
なんて格好つけたことを言ってるけれど、つまりは自分の意見を他人に否定されるのが怖いのだ。自分の意見を押し殺して他人と迎合してしまう。
だが、時にそれを我慢出来なくなる。自分の意見を他人に話したくなる。
そんな時に増田を利用する。忖度のない、飾らない、取り繕うつもりのない本音を増田に流す。時々レスを貰う。赤の他人に自分の落ち度を指摘されることも多い。だが、顔も名前も知らない相手の言葉を全て鵜呑みにすることもない。
そう、結局は『自分という人間を知っている人物に否定されたくない』だけである。
一度意見が違えば、次回から相手が自分に抱く印象が悪くなり、相手がある程度の人脈を持っていれば、直ぐこちらの存在を排除しにかかってくる。
今までも何回もあった。自分も余計なことを言ったのかもしれないし相手の気分だったかもしれない。
それを窺い知ることはもうないけれど、いじめられていたという過去の思い出はいつまでも私に縋り付いて、何故か忘れられない。
こんな歳になっても他人との付き合い方が下手で、どうしようも無い。