先日、Twitterで
『娘のゴーストライターをやったことがある。それで娘は賞をとった』
といった内容のことを、軽い調子で暴露しているおばさんの投稿を目にした。もう何年も前のことだから時効だとでも思っているのか、その投稿は非常に自慢気で軽々しく不愉快なものだった。
先にも書いたように子供向けのコンクールである。間違っても、おばさんが子供の名前を使って応募していいものではない。しかも、その文学賞は毎年開催されている歴史のあるもので、受賞すれば新聞に掲載されるほどの、その県では有名な文学賞なのだ。
親が子供の代わりに夏休みの宿題をやり、自由研究や作文等でうっかり賞をとってしまうということはよくある話だ。よくある話ではあるが、それをTwitterで堂々と世界に向けて発信するという、モラルの欠如が自分には信じられない。
そして、そのおばさんは今も作家を目指して小説を書き、娘の代わりに書いたという作品を自分のPNで投稿サイトに掲載している。
創作の楽しさも苦しさも、賞をとる喜びも落選の悔しさも知っているはずのその人が、堂々とゴーストライターを名乗りなんでもないことのようにそれを暴露してしまっているというのはいかがなものか。
子供の文学賞だからいいと思っているのだろうか。子供の文学賞だからこそ、他の子供たちの夢や才能を潰してしまわないように、黙って見守るのが親ではないのか。娘が書いてくれと言ったのか、母親自らが勝手に書いて勝手に応募したのかどうかは知らないが、このおばさんのせいで他の子供たちの夢や希望、期待等が潰されてしまったのはいうまでもない。
そして、その文学賞の名すら汚してしまっていることに、そのおばさんは全く気付いていないのである。
最近そのおばさんはエッセイで賞をとったらしい。自分で書いたものが賞をとるという喜びを知りながら、他人の受賞権利を奪ったことを同時期に堂々と発信できるおばさんの面の皮ってどれだけ厚いのか……。
そのコンクールの運営にそのツイート送りつけてやれば
娘の賞の分を 返金し 詫びた後で 印刷物に 娘(ゴースト) って書いて おけば 後世に 恥が知られて いいんじゃ ないの かな
倫理観が欠如してるせいか、おばさんの罪が認識出来なかったわ Twitterで自慢するのもアカウント次第ではあるが、別に何も思わないな