2021-02-01

子育てが正しくない時代

現代の正しさは

・人に迷惑をかけるな

人間関係を円滑に保つ努力しろ

必要以上に干渉するな

他人を変えようとするな

だ。個人主義の広まりだろう。

コーヒーいる?」と聞かれたら「ありがとう。要らない。今後も一切聞かなくていいよ」と答えるのが正しさだし、「コーヒーいる?」と聞いて相手から感謝言葉が出てこなければ、次から二度とコーヒーを入れないことで感謝されない不満を解消するのが正しさだ。間違っても「コーヒーいるか聞いてあげたんだからお礼ぐらい言えよ!」などと言ってはいけない。不満を感じても、他人を変えようとするのではなく自分の行動を変えるのが正しさだ。そして、間違った人間とは「距離を置く」ことで正しい世界に生きる。寛容、不干渉正義である

しかし、子育ての場面ではこの現代的正しさは通用しない。「カルピス飲む?」と聞いて、お礼も言えない子供からといって距離を置くのは正しさではない。子育てにおいては、子供という他人を変えようとしなくてはいけない。何度でもカルピス飲む?」と聞かなければならないし、その都度お礼を言うように注意しなくてはならない。善意に対して感謝されない不満も、他人を変えようとするという骨が折れる手段で解消しなくてはならない。

周知の通り、他人を変えようとするのは物凄く骨が折れる。三つ子の魂百までというように、子供からと言って簡単なわけではない。

現代的正しさによって去勢された親世代は、正しさと子育て矛盾によってこの先苦労するのではないだろうか。

  • ああ、たしかにその通りだ 放っといて内面的規範が育つわけではないからな ・必要以上に干渉するな ・人間関係を円滑に保つ努力をしろ これをバランスよく教え込むのは面倒だなぁ...

  • 後で読むかもしれない

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