2020-12-27

車内トラブルイライラ

電車に乗っていると、男性の声で「暴力はやめて下さい」という声が聞こえてきた。

声のする方向を見ると、若い女性が隣に座っている中年男性に対し不自然に肘を押し付けて「狭いんだよ、あっちへ行け」というような事を言っている。

一瞬、痴漢行為でもあったのかな?と思ったが、男性は両手を膝の上の鞄に置いてただ座っているのみで、不自然な動きはない様に見えた。

若い女性のイライラは徐々にエスカレートし、次の駅に停車してドアが開く頃には激しく肘打ちを連打し、しまいには足の裏で蹴りを放った。中年男性は「暴力はやめてください」などと極力丁寧な対応に徹していた。

すると他の乗客から「お2人とも降りていただけませんか!」と声が飛んだ。ただ、それを言った人は揉め事現場から半ば背を向ける様な方向で立っており、現場の状況があまり見えておらず、声ばかりが聞こえていたのではないか

揉め事があった時に安易に「喧嘩両成敗」にして、とりあえず両者とも排除するという風潮はあまり好きではない。

車掌がやって来て両者に下車するようにお願いした。中年男性の方は渋々従ってホームへ降りて行ったが、私の目には被害者しか見えなかった。

一方で肘打ちや蹴りを繰り出した若い女性は車掌のお願いを頑として拒否し、座り続け動かない。電車は停車し続けている。

痺れを切らした他の車両乗客がやって来て車掌に「この電車いつ動くの?」と聞いている。

事の始終をちゃんと見ていた別の乗客は駅員や車掌中年男性被害者であり若い女性が一方的暴力を振るっていたことを説明していた。

やがて婦警がやって来て再度この若い女性の前にしゃがみ込んで「降りていただけませんか?」とお願いしたが、女性は石のように座り続けて動かない。何か理由がっあたのなら(勿論、だからといって暴力行為は許されるものではないが)婦警に話せば良いのに、「降りません」などと言うのみで、あとは無言である。この間も電車は延々と停車し続けている。

電車が止まって数十分ほど経って、「後続の列車が反対のホームに参りますのでお客様はそちらにお乗り換えください」とアナウンスがあり、私を含め乗客は後続列車に乗り込んで行った。動かない電車に1人居座り続ける若い女性がその後どうなったのかは知らない。

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