2020-12-24

ハゲアイデンティティ危機

なんか最近、髪が薄くなってきた。かすかな変化だが、しかし確実に変化している。

まだ20半ばで、代々フサフサの家系なので正直寝耳に水の感が強い。

てかなに? 突然変異ハゲちゃうの俺?

そもそもハゲるとは思っていなかったが、ハゲたところで別に大したダメージはないだろうと高をくくっていた。

まれからこのかた、自分の顔の評判はあまりよろしくなかったし、ハゲデバフ食らったところで大差ないだろう。

理屈の上ではそうだが、ハゲ想像以上に応える。

ハゲに関して、他者の評判どうこうは関係ないのだ。

散歩しているときも、麗らかなお姉さんではなく、おじさんの頭部ばかりに目がいくようになってしまった。

道端でピカチュウを見ても、なんだよピカって……喧嘩売ってんのか……となる。

自分の顔がどれだけ好きだろうが嫌いだろうが、社会生活を送る上で、鏡を何度も見る羽目になる。

その見慣れているはずの自分の顔の、上の部分が妙に寂しい。

アイデンティティの核とも言える自らの顔の一部分が、徐々に欠落していく。

これはアイデンティティ危機以外の何物でもない。

中学生の頃、チンゲが生えてきたり、急に声がガラガラになったとき不安感を彷彿とさせる。

でもそれはある意味では大人勲章とも言うべきもので、不安とともに妙な誇らしさがあった。

ハゲには誇らしさはない。来たる死への一兆候に過ぎない。

今の今まで、明らかにハゲているのにそれを認めないような髪型している人をすこしバカにしてたんだけど、

おそらくああい髪型の人も、自分髪型が変ではあることを認識している。

他人から笑われるような髪型をしていることにとっくに気づいていると思うんだ。

それでも、自分自身のアイデンティティ過去の毛髪量の幻影にしがみつかざるを得ない。

それだけ自分顔面に対するアイデンティティって強烈なものだと思う。

から俺は、変な髪型ハゲを笑うことはできない。

  • 母方の祖父がハゲだったらだめってきいたよ。「母方の祖父がハゲているとハゲる」75%

  • ついに     _____  /       ヽ 彡         ミ彡 _ノ    ヽ、_ ミミ彡   ・   ・   ミミ  < ぬるぽ( ////(__人__)//// )ゝ  `     ...

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