知り合いのドローンレーサーがドローン兵器のパイロットになるために引退した。
エアレースより安全で、F1よりもテクニカルで、技術と知恵とセンスがぶつかり合う最高のマシーン達。
でも、それは全部戦争の道具だった。
異常な速さで進むドローン開発競争の裏に、莫大な軍事予算の投入があった。
1gの軽さはスピードの追求のためではなく、積載量の増加はチューニングの可能性を示すためではなく、兵器としての実用化を目指した道の上にある通過点だった。
俺たちが嬉々としてドローンを飛び回らせたデータは、新しい玩具の開発のためではなく、兵器運用のテストデータとして蓄積されていた。
リングをくぐり、風に乗り、コーナーを曲がるたびに、ドローンは少しずつ、戦場で戦車や人を殺すための機械として完成されていった。
コントローラー越しに魂を預けたマシーンの死さえ、戦場では只の数字に変わる。
世界最速を目指した指先が、敵兵士の命を刈り取るとき、あの駆け抜けた小さな空は、巨大な制空権争いの下で意味を失う。
ドローンレーサーは、兵器開発の請負人、そして、殺人兵器のパイロット候補。
信じていた未来はどこにもなかった。
もともと兵器だろ
狂気の脳狩りドローン最終決戦‼️‼️‼️