男の人を好きになっていた小中高校生活。
女の人に本気で恋をした大学生活。
バイセクシャル……そういうのがあるんだ。どちらの性別をも好きになれるなんて幸せな事だなあ。
社会人。今までよりも多くの人と深く関わるようになったら相手と自分の内面をより見られるようになった。より考えるようになった。同年代の人が結婚していく。子供が生まれたらしい。
あれ?一般に女性の幸せとされていることを羨ましいと思えない。そういえば昔から女性として扱われるとムッとしてしまっている。なりたい自分を思い浮かべても女性的な姿ではない。可愛らしい容姿ではないからそういう格好も似合わず、好みでもなかったから似合うための努力もしてこなかった。自分が女性らしさを出すなんて気持ち悪い。そんなコンプレックスが派生して、女性として接されること自体がからかわれていると感じるようになってしまった。そういう話かと思っていたが完全にそうではないようだ。
心は男性ってこと?でも男性的な特徴に強い憧れがあるわけじゃないな。女性的な身体は嫌だけど。
女性扱いは嫌だけどそれは男性扱いじゃない事に対する不満ではない。ただ、男性扱いは嬉しい。
エックスジェンダーに近いようだけれどピタリとハマっている感じはしない。そもそもまだ勉強不足だ。
勉強不足ながら今のところ気になっているのはこういうものは先天的なもので元の形から変わらなかったりするのだろうか。自分はこうだったと気付いた、という記述があるならそのように考えられるが、性格が変わっていくように自認も変わるものなのだろうか。