だから何もしたくなくなって、ただ毎日が過ぎるのを眺めるように生きた。
嫌なことを言われても自分が間違っているから仕方ないんだと思ってヘラヘラ。
何も言えない、何も言わないのが一番だと思った。
目の前の現実を生きていても生きている気がしないんだ。
ネットを通して世間を知った。もし仮に自分が現実に投影されるなら間違い無く社会の底辺だと糾弾されることも知った。
それでも生活が苦しくなってなんとか就職して仕事にしがみついた。田舎の小さなスーパーだけど案外おれを
少ない給料で両親に夕飯を奢った。泣いて喜んでくれた
今まで成績が悪くてクラスメイトにバカにされたり、不良にパシられたり、異性に気持ち悪がられていたけど
なんで俺はそれを真に受けていたんだろうって、気づくまで随分かかった。そんなのただのストレスの吐口だったんだ。気にする必要はなかったし、心を痛める必要はなかった。自分は自分、普通に生きてて自分を肯定できる安心感をどこで失ったんだろうか。
世の中は自尊心の奪い合いだな。それをしなきゃ自分を保てない人は大変だと思う。疲れると思う。
俺は気にしない。基本的になんでも良くなった。
俺がそう思うならそうだし。
あんたはそう思うならそうなんだろうな。
それでいい、なんでもいい。
生きたいように生きればそれでいいんだ。