2020-01-27

おしん』の何が偉大かって

おしんババアになるとこまできちんと描いてる点だと思うんだよ

もちろん最近朝ドラ共通する要素も多々ある

ヒロインに都合のいいキャラが都合よく出すぎだろと笑いそうになってしまう(初恋の男が窮地を助けにくるってwww)し、女の被害者意識は今も昔もたくましいなという感想しかない

しかし決定的に異なるのが、ヒロインが"ババア"になるとこである

年齢だけの話ではない

「男には頼れない、女一人で道を切り開いて生きていく」という先進的な生き方体現しながらも、気がつけば周りからあなたの考えはもう古い」と言われてしまうのだ

最近朝ドラにかこつけて意識高い系のあれこれを抜かす連中っていうのは、もううんざりするほどいる

だが、自分もいつしか老いると共に時代の流れに取り残されて「老害」の側に回ってしまう、彼らはそういう現実を全く考慮していない

せいぜい子供結婚するかしないかのあたりで話が終わるから意識高い系のことを言って言って言いっぱなしの無責任で終わる

私の言うことやること常に正しく先進的、邪魔する奴はみんな底意地の悪い悪役、そんな感じでもはやなろう系顔負けに世界から安い肯定を受けまくる朝ドラヒロインの数々だが、彼女たちが老いてその後どうなるかという姿までは描かれない

あの作品は偉大なのは、そこから目を背けなかった点にこそある

今の朝ドラ半年スケジュールじゃとてもそこまでやれないだろうし、そもそもやる気だってないだろう

そういった意味でも、あれは昔だからこそ許された作品だと思う

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん