あるところに5人の人がいました。
誰もに認められるような、橋本環奈や広瀬すずや夏目雅子のような美貌を持ち、愛する人に囲まれ、病苦で長く苦しむこともなく天寿を全うしました。
北九州で口のうまい男に家族を乗っ取られて風呂場に閉じ込められて自分の下痢を食わされ殺されたか、あるいは
知人の飼ってるチンパンジーに顔と手をむしり取られて殺されたり、そういうむごい死に方をしました。
さて、この世界には死後一つの意識に吸収されるというルールがありました。
死後他人の記憶を引き受けるというルールがあまりにも重いので、政府は一つの政策を設けました。
それは「想像を絶するような不幸なできごとに見舞われた人をなんとしても幸せにする」というものでした。(その人が生き残っていれば)
できるだけ本人にそのトラウマを克服してもらい、できるだけその激しい絶望や苦痛の記憶を和らげてもらってから寿命を迎えさせて一つの意識に吸収してもらうことで、
みんなが受け取るその人の記憶を和らげることがねらいでした。
こういうむごい犯罪が起きないように加害者の厳罰化も叫ばれましたが、厳罰を受ける加害者の記憶も引き受けなくてはならないため実行にはいたりませんでした。
ぶんなげ創作なら創作やめろや